為替相場の変動要素を理解する

近年人気の高まっているFX取引やバイナリーオプションなどの金融商品ですが、これらは多くの場合において通貨の変動を主にして、投資取引を行っています。
世界の経済流通を支えている為替取引の相場は、経済指標や政府要人の発言のみならず、大きな自然災害やテロ行為、戦争などでも変動しますが、それよりも定期的に起こる変動要因があります。

それは、季節や時期による相場の変動です。
経済は人間の営みに密接に関係しています。ですので、人の生活や動向によっても変動されます。
日本では春は別れと出会いの季節であり、会社では決算と新年度の時期になります。また夏が過ぎて秋になる頃には半期決算がやってきます。これによってそれぞれの会社の経済活動が活発になるため、為替相場にも影響を及ぼすのです。
日本の企業の影響は日本国内の中だけになりますが、世界で第一に流通している基軸通貨を有するアメリカ、そしてそれを負う形になる欧州ともなると、その影響も全世界に波及します。
欧米では一般的に1月に新年度が始まり、12月が決算期になります。そして、中間決済は四半期ごとに行われる場合がほとんどになります。これにより、相場が年に4回大きく変動する時期があります。
これは決算期を迎えることにより、多くの投資家が企業の動きを予測して投資をそれまでの通貨の保持を見直して減らしていく傾向にあるためで、決算が行われる3月、6月、9月、12月は決算期の前後において、相場がそれまでの流れと反転する傾向があります。
とくに12月は年度の決算にもなるので、大きな動きが起こりやすくなります。海外に多くの拠点を持つ米企業は、その利益を年度末にそれぞれの現地から本国へ送金しようとするため、米ドルの動きが活発になり、主にドル買いが急増することでドル高になる要因が強くなる傾向になるのです。

こうして、企業も投資家も決算への対応に追われる時期が終わると、今度は減らしていた通貨を見直して保持する動きが高まるため、それぞれの四半期の次月、つまり、1月、4月、7月、10月は為替相場の動きも大変活発になります。また、当然の事として、年次決算の12月に連動している1月は、新年度の始まりにもなるために、特に相場が活性化します。
また、国民の休日や年間行事なども、相場に影響を与える要因となります。
日本では、ゴールデンウィークやお盆の時期、正月の前後などにも相場に動きが発生します。
もちろんこれも日本だけに限らず、中国の春節や欧州のイースタなどにも同じようなことが起こりますが、一番影響力があるのがアメリカのものになります。
アメリカでは、感謝祭のある11月の第4木曜日の前後と、クリスマスのある12月の後半が重要な休祝日になります。こうした休みの直前は投資家たちも休みを取るために、保持している通貨を解消しようとする傾向にあり、特に感謝祭の前である11月の中旬とクリスマスシーズンの前である12月上旬の為替相場の動きには注意を払うべきでしょう。
これにより、12月後半から2月にかけてが一番に相場が動く時期になります。
12月と1月の年次決算と新年度の相場変動とも相まって、それまでに縮小調整をしていた通貨の保持を一気に動かして確保していく時期にあたるので、2月ごろまでは相場か活発な反応を見せるのです。

経済に影響するような事情はよく目立ち、たしかに相場を動かす要因ではあるのですが、それよりも、このように人の営みが相場にもたらす影響は、恒久的なものだと思われるので、為替を奪を理解するためにも、考慮に入れておくべきだと思われます。